山形県村山総合支庁が事業展開する「むらやま「技」街道〜伝統から未来〜」について
山形県村山総合支庁より「むらやま「技」街道」に関する資料提供をしていただきましたので紹介いたします。なお、「創作工房型ものづくり実践支援事業」には打刃物の他に照明・鋳物、ニット、木工、組子が採択されています。
「むらやま「技」街道 〜伝統から未来へ〜」その意味合い
「技」街道の意味としては、
①伝統技術から未来技術への時間の流れを表す。(「街道」に過去の伝統技術を未来へ継承し、さらに発展させていくという時間のベクトルの意味を持たせる。)
②多様な技術・文化が集積し、多様な「人・技術・もの」が交流している地域空間を表す(「街道」は、もともと「海道」と表記され、行政区域という意味がある。例:北海道)いわば、むらやま版「シルクロード」のイメージを持たせる。そのイメージに立ち、以下の事業ポイントにより、村山管内の地場産業の振興を図る。
<事業のポイント>
①地場産業の普及・・・すぐれた技術、製品に、地域住民等が触れ合う機会を設けることにより、「むらやまの地場の産業である」という意識付けを通し、地場産業の普及を図る。
②地場産業の交流・・・異業種産業のすぐれた技術、製品を認めることができる場を設け、異業種の交流を図る。
③ 地場産業の飛躍・・・職人と消費者の対話の場を設けることで、伝統技術を踏まえた更なる技術・デザインの向上、現代のライフスタイルに見合うものづくりを通し、未来への地場産業の飛躍を図る。
事業概念図

鍛冶匠より
地域産業活性化事業の中で「むらやま「技」街道」はユニークであり、多くの関係者が期待する事業である。「鍛冶匠」プロジェクトもこの「むらやま「技」街道」事業の一環の「創作工房型ものづくり実践支援事業」に応募し、採択されたことを契機として具体化したプロジェクトである。
本事業のユニークな点は現時点での経済的な成果のみを求めるのではなく、資料解説にあるように伝統技術と未来技術という視点に立って現時点を眺望していることにある。これは地域産業の振興を一過性のものとしてではなく、時空的な広がりを持って捉えていることであり、過去、現在、未来に生きる山形打刃物等の伝統的産業にとっては理に叶った将来を展望できるコンセプトである。
地域産業にとって、もちろん現下の経済的状況や技術にいかに対応するかは地域産業ばかりでなく、ものをつくる事業者にとって重要なことである。これは日々自らが実践しなければならい課題である。
同時に地域産業にとってもうひとつ重要なことと私達が思えるのは技術や文化をいかに次の世代に継承し、伝統を未来に伝えていくかであり、地域の人々といかに共感し共有していくかである。
まさしく、それは「街道」すじの賑わいであり、喜びでもある。ものをつくる事業者のみならず、地域産業を通しての市民との交流、消費者との対話、さまざまな人々との交流には一事業者では限がある。「街道」すじの賑わいはやがて、経済の活性化も含めて人々を豊かにするのは歴史が物語ることである。