
鍛冶匠は村山地域打刃物5事業者からなるプロジェクトチームである。山形打刃物の特徴は自由鍛造という職人の技と経験が必要とされる製法である。この鍛冶の原型を保ち、農具や包丁、鋏等を生産し多くのファンを持つ山形打刃物は山形の魅力的な地域産業である。鍛冶匠は鍛冶の原点に立ち戻り、ものづくりの本質を確認し、さらに新たな活動へと結集した鍛冶集団である。
現代の量産品や規格品とは異なり、ひとつひとつ職人の手を通らないと、ものができないこの製法はある意味で前近代的に見えるかもしれない。しかし、このようなつくり方が今、光を放とうしている。丈夫で長持ちし、つくり手の思いが入ったこれらのものは、これからの時代私達は重要と考えている。
ものを大事にしながら生活を豊かにしていく、これが鍛冶本来の役割でもある。このような思いから鍛冶をキーワードに生活全般に渡って新たな製品と生活の風情を創る試みを行ってきた。それは、たとえば盆栽やバッグ、アクセサリーという一見、打刃物とは関連性のないものである。
しかし、その昔、鍛冶職人は村の生活で必要となるものを叩いてきたのである。その原点に立って現代のライフスタイルから改めて生活の用具に活かされる鍛冶の役割を考えようとする試みである。




